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フォトウェディングは、一生に一度の大切な節目を記念に残す特別なイベント。ドレスやロケーションと並んで、花嫁の印象を大きく左右するのが「メイク」です。写真に映る自分の表情や雰囲気をより美しく仕上げるためには、普段以上に自分らしく、かつ華やかさのあるメイクに仕上げたいと思う方も多いはずです。
ただ現実には、当日のメイクが「思っていた仕上がりと違った」と感じる花嫁さんも意外と多いようです。ナチュラルメイクを希望していたのに濃くなってしまった、肌色に合わないチークやリップで違和感を覚えた、そんな声も。後悔のない仕上がりにするためには、事前の準備とスタジオとの連携が大切になります。
特に多いのが「ナチュラルメイクを希望したのに、写真映えを意識されて濃いメイクになってしまった」というケース。スタジオによっては、カメラ写りを優先するあまり、本人の好みよりも「写真映え重視」で仕上げてしまうことがあります。結果として、自分らしさが薄れ、違和感を覚えることに。
経験豊富なヘアメイクであれば、肌色や顔立ちに合う色味やスタイルを提案してくれますが、カウンセリングが不十分だったり、スタジオが忙しすぎると、十分な提案が受けられないことも。結果的に、自分に合わないスタイルのまま撮影に入ってしまうことがあります。
当日の流れがタイトすぎると、メイク前のカウンセリング時間がほとんど取れず、「なんとなく伝えたつもりだったけど、伝わっていなかった」というミスコミュニケーションが起こりがち。事前の相談が足りないと、理想とのギャップが生まれるリスクが高まります。
「メイクはプロにお任せすれば安心」と思っていませんか?もちろん技術力は大切ですが、“あなたの理想”は、あなたにしか伝えられません。プロの技術 × あなたのこだわり、この掛け算が最高の仕上がりを生むカギ。そのためには、ちょっとした「伝え方のテクニック=オーダー術」がものを言います。
「ナチュラルにしてください」「ふわっと可愛く」――言葉だけでは、イメージのズレが生まれることも。そこで活躍するのが“ビジュアルの力”です。PinterestやInstagramで「これ好き!」と思ったメイクの写真を数枚保存しておきましょう。プロに見せると、「なるほど、このライン感ですね」「このツヤ肌の出し方がお好きなんですね」と、グッと具体的な話ができるようになります。
「このメイクを真似したい」だけではなく、「私に似合うのはどの方向ですか?」という投げかけも、プロの腕を最大限に活かすコツです。肌の色、骨格、目元のバランス…。自分では気づかない“似合わせポイント”を提案してくれるのも、経験豊富なヘアメイクならでは。写真を元に、希望と似合うの“ちょうどいいバランス”を探るのがオーダー上手の第一歩です。
本番前に一度メイクを試せる「リハーサルメイク」は、できれば必ず利用しましょう。写真映えやライトの反射、屋外での見え方など、本番でしか気づけない違和感を事前に潰しておける大チャンス。「思ったより眉が強い?」「リップの色が浮くかも…」そんな“ちょっとした違和感”も、この機会にしっかり調整しておくことで、当日は心から笑顔で臨めます。
メイクの満足度を左右するのは、最初のヒアリング時間の丁寧さにあります。スタジオのカウンセリングが短すぎると、希望の共有がうまくできず、思い通りの仕上がりにはなりません。予約時に「カウンセリング時間はどのくらいありますか?」と事前に確認するのがおすすめです。
撮影中にメイクが崩れたり、髪型が乱れたりするのはよくあること。ヘアメイク担当が撮影中も同席し、こまめに直してくれるスタジオなら、常にベストな状態をキープできます。撮影のテンションも保ちやすく、安心して表情を作れる点も見逃せません。
スタジオの対応の丁寧さも大切です。「あなたに似合うのはこれです」と押しつけるのではなく、「どんな雰囲気になりたいですか?」と寄り添ってくれるスタッフがいるかどうかを見極めましょう。口コミやカウンセリング時の印象も参考になります。
フォトウェディングにおいて、メイクの仕上がりは写真全体の印象を左右する大きな要素です。「自分らしく」「理想の花嫁に近づきたい」そんな願いを叶えるためには、丁寧なカウンセリングと柔軟な対応ができるスタジオ選びが欠かせません。納得のいく仕上がりを目指して、事前準備とコミュニケーションを大切にしましょう。